インプラントの術式は1回法と2回法の2つがある。 近年はインプラントの改良により初期固定が格段に良くなったため、フィクスチャーの定着率は1回法と2回法で有意差はほとんどなくなってきている。よりシビアなケースの場合、またGBR等の骨増生手術を同時に行う場合は2回法が選択され、その他の場合には1回法が選択される。 1回法の場合は即日仮歯を入れる即時加重を行えるメリットもある。 ただ、通常小規模な診療所では導入しているインプラントの種類は1ないし2種類であるため、導入しているインプラントの種類で術式が決まる場合も多い。 1回法の術式 1. インプラント埋入予定部の歯肉弁を剥離する。 2. 骨をドリリングしてフィクスチャーを埋入。 3. アバットメントもしくは高さのないヒーリングアバットメントをフィクスチャーに連結。(場合により仮歯を入れる) 4. オッセオインテグレーション(インプラントが骨にしっかりと固定された状態)した時点でアバットメント(ヒーリングアバットメントを入れている場合はアバットメントに交換)に最終補綴物を被せる。 2回法の術式 1. インプラント埋入予定部の歯肉弁を剥離する。 2. 骨をドリリングしてフィクスチャーを埋入。 3. フィクスチャーのネジ穴の部分をカバースクリューで蓋をして、剥離した歯肉を閉じる。 4. オッセオインテグレーション(インプラントが骨としっかりと固定された状態)した時点で2次手術を行う。 5. 2次手術では歯肉を再度剥離しカバースクリューを外しヒーリングアバットメントと交換し歯肉を閉じる。 6. 2次手術後1ヶ月程度あけ歯肉の形が整った段階でヒーリングアバットメントをアバットメントと交換し、最終補綴物を被せる。
矯正歯科を選ぶには3つのポイントがあります。 1)矯正医は経験豊富か 2)適正価格か 3)治療期間は これらに着目し、安心してお願いできる歯科医院を選んでください。 1)経験豊富か 歯科大学を卒業して歯科医師国家試験に合格すると専門知識や技術が無くても誰でも「私は矯正歯科医」と名乗ることが出来るのが日本の現状です。矯正治療は一般歯科とは異なり専門知識・技術を必要とします。 きちんと矯正治療について勉強しようとする人は大学の矯正科の医局に入局したり、スタディグループに入ったりして決められた数の症例発表・学会発表をして臨床経験を6年以上積んで日本矯正歯科学会の専門医の受験資格が得られます。 その試験を受けて合格したものだけが矯正専門医の肩書きを授与されるのです。自称、矯正医とは実力面では月とスッポンの差が出ます。晴れて、専門医になったとしてもそれからが問題です。実際に患者さんの数をある程度治療していかないと経験は積まれていかないのです。全然運転しないけれど免許証はゴールドだという方がいますね。そのような感じです。又、ただ経験を積み重ねるだけではダメです。歯科医療は進歩しているのです。各種の学会、講習会、勉強会などに定期的に出席し、常に最新の医療を勉強していかなければいけません。 また専門医には更新があり5年毎に学会出席、学会発表などのポイントをクリアしなくてはいけません。 2)適正価格か 今、ラジオ、雑誌などで格安をうたい文句に宣伝している「アメリカから来た○○○○」や「○○デンタル」という広告がありますがあれらは殆どが紹介広告業者です。総額60万円の広告で患者さんを集めそれを紹介するのですが矯正医に支払われるのはその2~3割程度です。ではなぜそのような安い料金で2年もかけて矯正治療をする歯科医がいるのでしょうか? 理由は大都市では矯正医が飽和状態になっていて患者さんが矯正医を選ぶ時代になっているからです。その結果、患者さんが来ない歯科医が多数出てきてしまっています。もし腕が良かったり親切だったりするとクチコミで患者さんは増えていくのですが何年やっても患者さんが増えず経営的に苦しい先生がそういう広告業者に患者さんを紹介してくれと依頼するのです。ですから請負料金は思い切りたたかれます。その矯正医に自分の意思で行った患者さんは正規の料金を払い、 紹介広告業者から紹介された患者さんは2~3割の料金でやる。ここのところできちんと責任をとれるのか?という問題が出てきます。もしあなたが自分の大切な歯を任せるとしたらそのようなところに任せられますか?一生のことです。安物買いの銭失いにならないように十分考えて下さい。 3)治療期間は 最近「3回で治るクイック矯正」「半年で治るスピード矯正」等の広告を出しているところがあります。「3回で治るクイック矯正」とは歯を抜いたり削ったりしてブリッジにするだけです。自分の歯を美しく並べるのとは全然違います。 「半年で治るスピード矯正」とは普通約二年掛けてゆっくり移動するのをただスピードを早めただけです。あまり早いスピードで歯を移動させると歯根や歯肉に多大な負担をかけ歯の根が吸収されて何年かするとグラグラになってしまう場合があります。削ったり抜いたりした歯は二度と戻ってきません。 甘い言葉にだまされないように注意して下さい。
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